前からチョクチョク見かけるアノ人。
そう この暑いのに帽子をかぶっているあの男性。
多分、日差しを避ける為に被っているのではないか?
なんて言うと失礼だ。
別にタケルはカツラが悪いとは言っていない。
そう この暑いのに帽子をかぶっているあの男性。
多分、日差しを避ける為に被っているのではないか?
なんて言うと失礼だ。
別にタケルはカツラが悪いとは言っていない。
自分だって将来薄くなってきたら装着する可能性もある。
そんな未来にお世話になるかもしれないカツラに失礼なことは言ってはいけない。
もちろん増毛の方が選択肢にあるが、費用対効果を考えた時に、選択肢としてやはりカツラは捨てきれない。
そんな事を思いながら、とある喫煙所でタバコを吸っていた。
最近、ブロンズ像にワンピースを着せられた難解事件のあの場所からすぐ傍の野外喫煙所。
換気扇みたいのが勢い良く吸ってくれる高性能な喫煙所。
タケルがこの辺りに来た時にはいつも待ち合わせで使うお気に入りの場所だ。
そこでよく見るあのおじさん。
いつも黒系のスーツが多いが、今日はベージュのスーツ。
ポケットに片手を突っ込み、右足を斜め前に出し、タバコを親指と人差し指でツマミながら吸っている。
年齢は50歳前後。
ヘアスタイル?は黒髪できれいな七三分け。
恐らく会社で言うなら課長や部長くらいの貫禄がある。
そんなおじさんとは、何故か知らないが、この喫煙所で良く合う。
恐らく向かいのテナントビルで働いているんだと思う。
とにかくヘビースモーカーのようで、モクモク吸っている。
格好つけているおじさんは、まるで探偵のようにも見ようと思えば見える。
周りにも10数人タバコを吸いに来ている人が居て、愛煙家の憩いの場。
おじさんは気が付いていないのか?
それともいつものことで気にしないようにしているのか?
タケルから見るに、周りの視線は遠慮しながらもおじさんの一番上を見ている。
いつか言わなければとは思っていた。
このままおじさんが笑い者になっていては気の毒過ぎる。
赤の他人と言えば他人だが、同じ町の住人かもしれない。
もしかしたら、同じ市に税金を払っている仲かもしれない。
いつからかタケルもこのおじさんになぜか情も沸いている。
それに、もし自分がいつもズレて装着していたら、絶対一声掛けて欲しいと思う。
タケルは何でも隠し事無しに言って欲しい性格だし、自分はできるだけ嘘をつかないように心掛けている。
このままおじさんに言わなかったら、タケルは嘘つきになる。
嘘つきはドロボーの始まりと、おばあちゃんに教わった。
それにおじさんは今日もずっとズレたまま・・・
それってずっとチャック開いたままと同じ。
チャック開いてたら誰か言ってくれるっしょ?
それにこのおじさん、いつもズレている。
その理由も知りたい。
好奇心旺盛なタケルは、何でも研究熱心なので全ての謎を解明したくなる。
警察だってそうでしょ?
事件が迷宮入りするなんてプライドに掛けても阻止しなければいけない。
タケルが名探偵コナンだったら、本人に直接聞かなくても解明できるかもしれないけど、残念ながら名探偵コナンじゃない。
そろそろおじさんが3本目を吸い終わる。
いつも3本目を吸ったら去っていく。
おじさんがタバコを灰皿で消している。
今しかない・・・
タケル「ズレてますよ」
おじさん「・・・・・・・・・・」
何のことかわからないフリをしやがった
ズレたまま去っていった。
今度会った時、まだズレているか気になる。
自作面白ネタへ
ネタまとめ タケルのネタカテゴリのまとめページです犬の散歩は危険がいっぱい 結構気を使う犬の散歩。意外とのんびりしているようでそうでもないのが犬の散歩なるほど!探偵事務所 なるほど!と思える探偵事務所ネタ。
そんな未来にお世話になるかもしれないカツラに失礼なことは言ってはいけない。
もちろん増毛の方が選択肢にあるが、費用対効果を考えた時に、選択肢としてやはりカツラは捨てきれない。
そんな事を思いながら、とある喫煙所でタバコを吸っていた。
最近、ブロンズ像にワンピースを着せられた難解事件のあの場所からすぐ傍の野外喫煙所。
換気扇みたいのが勢い良く吸ってくれる高性能な喫煙所。
タケルがこの辺りに来た時にはいつも待ち合わせで使うお気に入りの場所だ。
そこでよく見るあのおじさん。
いつも黒系のスーツが多いが、今日はベージュのスーツ。
ポケットに片手を突っ込み、右足を斜め前に出し、タバコを親指と人差し指でツマミながら吸っている。
年齢は50歳前後。
ヘアスタイル?は黒髪できれいな七三分け。
恐らく会社で言うなら課長や部長くらいの貫禄がある。
そんなおじさんとは、何故か知らないが、この喫煙所で良く合う。
恐らく向かいのテナントビルで働いているんだと思う。
とにかくヘビースモーカーのようで、モクモク吸っている。
格好つけているおじさんは、まるで探偵のようにも見ようと思えば見える。
周りにも10数人タバコを吸いに来ている人が居て、愛煙家の憩いの場。
おじさんは気が付いていないのか?
それともいつものことで気にしないようにしているのか?
タケルから見るに、周りの視線は遠慮しながらもおじさんの一番上を見ている。
いつか言わなければとは思っていた。
このままおじさんが笑い者になっていては気の毒過ぎる。
赤の他人と言えば他人だが、同じ町の住人かもしれない。
もしかしたら、同じ市に税金を払っている仲かもしれない。
いつからかタケルもこのおじさんになぜか情も沸いている。
それに、もし自分がいつもズレて装着していたら、絶対一声掛けて欲しいと思う。
タケルは何でも隠し事無しに言って欲しい性格だし、自分はできるだけ嘘をつかないように心掛けている。
このままおじさんに言わなかったら、タケルは嘘つきになる。
嘘つきはドロボーの始まりと、おばあちゃんに教わった。
それにおじさんは今日もずっとズレたまま・・・
それってずっとチャック開いたままと同じ。
チャック開いてたら誰か言ってくれるっしょ?
それにこのおじさん、いつもズレている。
その理由も知りたい。
好奇心旺盛なタケルは、何でも研究熱心なので全ての謎を解明したくなる。
警察だってそうでしょ?
事件が迷宮入りするなんてプライドに掛けても阻止しなければいけない。
タケルが名探偵コナンだったら、本人に直接聞かなくても解明できるかもしれないけど、残念ながら名探偵コナンじゃない。
そろそろおじさんが3本目を吸い終わる。
いつも3本目を吸ったら去っていく。
おじさんがタバコを灰皿で消している。
今しかない・・・
タケル「ズレてますよ」
おじさん「・・・・・・・・・・」
何のことかわからないフリをしやがった
ズレたまま去っていった。
今度会った時、まだズレているか気になる。